DIRECTOR, RICH HO, SHARES HIS THOUGHTS BEHIND THE MAKING OF
HEAVENS: THE BOY AND HIS ROBOT.

もしも、妻も子供も喜べるような物語を作れたら、それはどんなものだろうか。家族で笑ったり泣いたりして観る、そんな体験をさせてくれる物語を語りたい。ヘブンを作るきっかけはそんな願いでした。その物語はアクションや冒険、ドラマに溢れ、時に笑いや皮肉もある。戦うロボットの唸りから銀河間の宇宙戦争まで、想像を現実にしてくれるような、そんな映画を作りたかった。ヘブンには様々なSFチックで未来的な要素や巨大バトルシーンなどがありますが、あえて手持ちカメラのドキュメンタリーのようなスタイルにすることで、主人公たちのファンタジー満載な冒険をより身近に感じてもらえるようにしました。

私は、様々な国の言語や文化を出来るだけ天然な形で映画の中で描写しました。技術の進歩により、世界中の人々とスムーズに会話し仕事できるのが当たり前な今の時代。国境やタイムゾーンを越えて物理的又はカメラを通して訪れたオフィスやお宅は数知れず。こんな世界が私の子供にとっては常識になるのです。これまで以上に共有され融合する文化を、映画に反映させたいと思いました。

この映画は色々な意味で初の試みです。特に私の国シンガポールでは唯一でしょう。数多くの人に言われました、このような映画は必要なリソースが膨大過ぎて不可能だと。しかし2013年のVFXグリーン抗議に駆り立てられ、私は先端技術を駆使したより効率的で有益な作業工程を作る方法を模索していました。それは利益的であれば、映画業界の芸術と事業をより育て、養い、持続させられるのです。2013年から2016年まで様々な研究パートナーと共に開発研究に励み、ついに我々は大幅な時間とコスト削減を可能にするテクノロジーを開発したのです。GPUsとリアルタイムレンダリング技術を映画の創作工程に組み込み実用化させるこのテクノロジーにより、監督が思い描くアイデアとそれを実現するまでの時間を著しく短縮できるようになりました。そしてHEAVENS: THE BOY AND HIS ROBOTは、この技術のみ用いて作られた世界で最初の映画なのです。

またコラボレーションの幅広さにおいてもこの映画は初でしょう。史上最初のハイコンセプト映画、それは映画創作プロセスの技術の枠を押し広げ、そして業界に新たな可能性が芽吹くきっかけになるのです。

これも全て世界中の才能ある方々と我々を繋げてくれた現代技術のおかげです。2012年に始まった国際的リモートワークの礎がコロナ禍でも仕事を続ける為の鍵となったのです。

HEAVENS: THE BOY AND HIS ROBOTは家族や友人と楽しんでもらいたい物語です。主人公カイが成長し自分の世界を変えたように、私もまた映画を完成させるまでの10年間、家族や友人と共に自分の物語を紡いできました。

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